Category: キラっと輝くものやこと

ゲーテ「嫌な人ともつきあう」
[ 0 ] 2021年10月3日

ゲーテ「嫌な人ともつきあう」

「ゲーテはひとまわり人間が大きいから、読んでいると自然に自分も大きくなった気がするんです」と水木しげるさんは語りました。 『ゲーテとの対話』(エッカーマン著)から、そんな思いを感じさせる文章をひとつ紹介します。 (水木し […]

便所掃除の詩(うた)
[ 0 ] 2021年9月19日

便所掃除の詩(うた)

茨木のり子著『詩のこころを読む』でとても美しい詩を知りました。とても臭いんですが。。。 最初びっくりした詩ですが、読んでいるうちに心がじんわりとしてきました。 さらに茨木のり子さんの詩評を読むと、こちらもご本人が優しいお […]

知恵ある友
[ 0 ] 2021年9月9日

知恵ある友

『徒然草』にはこんな文章があります。 「良き友に三つあり。物くるる友、医師(くすし)、知恵ある友」 まもなく秋のお彼岸、「知恵ある友」という言葉で夭逝した親友のことを思いだします。 (夭折の画家松本俊介の絶筆「建物」) […]

SF「効率化の果てにある未来」
[ 0 ] 2021年8月27日

SF「効率化の果てにある未来」

「さてと、、、今日は届いているかな?」私の朝は玄関前のポストを確認することから始まる。たぶん多くの人と同じように。しかし、ポストの中に確認したい物は、私以外の人とはまったく異なる。それは未来から届く手紙だから。 →この話 […]

恥ずかしい「きもだめし」
[ 0 ] 2021年8月13日

恥ずかしい「きもだめし」

あんなに猛暑だったのに、あれよあれよという間に、梅雨時のようなお盆になってしまいました。。。 ・・・・・・・・ さて、私の夏休みの思い出(昭和30年代)といえば、「盆踊り」と「きもだめし」。 もうないのかな~~?(コロナ […]

アダム・スミスの悩み
[ 0 ] 2021年8月5日

アダム・スミスの悩み

私が名著と思うのは内山節(たかし)『戦争という仕事』です。 私たちはほとんどの時間を「仕事」に費やしています。 その本質について考えさせられる本です。 経済学の祖とよばれる偉人たちは、実はとても「人間的な眼差し」を持って […]

「おばちゃん」対「おんちゃん」
[ 0 ] 2021年7月25日

「おばちゃん」対「おんちゃん」

まるでご当地キャラのような「愛らしさ」と「ぼけ具合」を併せ持った「おばちゃん」と「おんちゃん」の生態学です。 自分自身もその一人ではありますが。 「いつか来る、きっと来る」 そう、「おばちゃん」「おんちゃん」化は、だれも […]

超おすすめ!「会計の世界史」
[ 0 ] 2021年7月13日

超おすすめ!「会計の世界史」

久しぶりにすばらしい本と出会えました!それは「会計の世界史」(田中靖浩著 日本経済新聞出版)です。とにかく読みやすくておもしろいです。     出会いのきっかけはNHKラジオをスマホで聴ける「らじる★ […]

ハーブでジヌシよさらば
[ 0 ] 2021年7月1日

ハーブでジヌシよさらば

とっても恥ずかしいんですが、同じ悩みを持つ方々の参考になればと思い、この記事を書くことにしました。あくまでも私個人の体験だけに基づく内容ですので、実施の際は各自の責任において行って下さいますよう御願い致します。 ・・・・ […]

働かないアリに意義がある
[ 0 ] 2021年6月16日

働かないアリに意義がある

究極の効率社会と思っていたアリの世界。ところがその7割は休んでいて、1割は一生働かないというんです!さらに読んでいくと、逆にそれがもっとも効率のよい社会だというんです。  『働かないアリに意義がある』という本を読みました […]

ガキ大将の失敗
[ 0 ] 2021年6月5日

ガキ大将の失敗

ガキ大将の失敗   私が遊んでもらったガキ大将は三人いる。そのうちもっとも危険な遊びをしたガキ大将は四歳年上の「ノブオちゃん」という。私と同じ名前で紛らわしいが、「オ」の漢字が一字違うだけなのに片や大将、片や二 […]

ふと思い出す物語
[ 0 ] 2021年5月22日

ふと思い出す物語

ずいぶん前に読んだ本で、なぜかふと思い出す作品があります。 そのいくつかはとってもマイナーな短編です。 (数年前、古本屋で買ったロビンソンクルーソー) 思い出すまま書いてみます。 一種の「自分探検記」なのかな~。 ・・・ […]

悪い頭バンザイ!
[ 0 ] 2021年5月8日

悪い頭バンザイ!

この漫画は、すぐれた科学者であり文学者であった寺田寅彦の随筆から引用したものです。 私はじめ多くのブンカケイ頭の方々に希望を感じさせる言葉であります。 この話は『日本の作家名表現辞典』に載っておりました。 →「頭は悪くな […]

SF画廊「ニューヨークの映画館」
[ 0 ] 2021年4月19日

SF画廊「ニューヨークの映画館」

エドワード・ホッパー「ニューヨークの映画館」(1939)    (ニューヨーク・ムービー) 濃紺に赤いストライプがきいた粋な制服を着たケイトは、上映が始まり仕事が一段落したところだ。階段そばのロビーで、右手を頬 […]

茨木のり子「さくら」
[ 0 ] 2021年4月9日

茨木のり子「さくら」

茨木のり子さんの詩です。「あでやかとも妖しとも不気味とも」、さくらは実に奥深き花です。。。 南から北へ巡業を続ける「さくら一座」、東北にやってきました! 茨木のり子『おんなのことば』より さくら 今年も生きて さくらを見 […]

ゆうきの疑問
[ 0 ] 2021年3月30日

ゆうきの疑問

先週はお彼岸の墓参り、数日前は義理の叔父の納骨がありました。 葬儀やお墓について、考えは人それぞれでしょうが、私個人はとても愛おしいものだと思っています。 お彼岸の時、お墓参りを疑問に思う孫にこんな話をしました。 「過去 […]

久しぶりに茨木のり子さん
[ 0 ] 2021年3月18日

久しぶりに茨木のり子さん

茨木のり子さんの詩はどれを読んでも心にひびきます。 書かれた年代によって硬軟のぐあいが異なるのも、また魅力です。     本日は、茨木のり子さんが四十五歳以前に書いた詩から一編書き写しさせていただきま […]

アナログの言葉
[ 0 ] 2021年3月3日

アナログの言葉

世の中にはいろんな言葉があることを誰でも知っています。 日本語、英語、中国語。。。 しかし「デジタルの言葉」と「アナログの言葉」があることに、誰もがあまり気づいてはいません。 ある季刊誌にこんな記事が載っていました。 中 […]

東北のイメージをつくったのは誰か?
[ 0 ] 2021年1月23日

東北のイメージをつくったのは誰か?

先日栗駒方面へドライブしたときに寄った蕎麦屋さんに興味深い本がありました。 それは高橋克彦著「東北・蝦夷(えみし)の魂」。 東北人のルーツや、 阿弖流為、安倍貞任、藤原秀衡、九戸政実など、中央権力と戦った英雄、武将たちに […]

のんのんばあとオレ
[ 2 ] 2021年1月8日

のんのんばあとオレ

妖怪漫画の第一人者「水木しげる」の原点は少年時代にありました。 彼は「のんのんばあ」といっしょに、お化けや妖怪などの住む目に見えない世界をさまよっていたのです。 『のんのんばあとオレ』は水木しげるさんの幼少年時代の思い出 […]

うつくしく、やさしく、おろかなり
[ 0 ] 2020年12月28日

うつくしく、やさしく、おろかなり

昨晩、NHKラジオを聴いていたら(故)杉浦日向子さんの特集がありました。 生前の講演での肉声や、NHKテレビの「お江戸でござる」の話が語られ、とても懐かしい思いがしました。 番組では、著書の中からエッセー集『うつくしく、 […]

中川一政「向田さんのこと」
[ 0 ] 2020年12月3日

中川一政「向田さんのこと」

図書館で「中川一政全文集」をめくっていたら「向田さんのこと」という一編を見つけました。 淡々とした文章であればこそかえって向田さんの面影が偲ばれます。 それとともに故人を偲ぶ一政の思い、すーっと冷たい風が体を吹き抜けるよ […]

思いがけない幸福論
[ 0 ] 2020年11月17日

思いがけない幸福論

「人は見かけによらぬもの」と言いますが、「幸せも見かけによらぬもの」であるようです。 「幸せ」を感じる要素のひとつに「相対的な優越」があることは否定できません。 しかし「相対的な優越」というのには、比較する対象が二種類あ […]

カースト制度は感染症対策だった!
[ 0 ] 2020年11月9日

カースト制度は感染症対策だった!

(帝国書院「最新世界史図説タペストリ」ーより) 紀元前13世紀頃、バラモン教の枠組みとしてつくられたカースト制度。憲法で廃止された現代においても根強く残っているそうです。偶然知ったのですが、その起源は実は感染症対策だった […]

欧米人は肉が嫌いだった
[ 0 ] 2020年10月30日

欧米人は肉が嫌いだった

もともと日本人は草食系、欧米人は肉食系。欧米では大昔から脂したたる獣肉にむしゃぶりついていた・・・。 実は違うらしい?そうなったのは19世紀になってから、というお話です。 『文明を変えた植物たち』という本を読んだんですが […]

茨木のり子「友人」
[ 0 ] 2020年10月13日

茨木のり子「友人」

今67歳の私ですが、年年人付き合いが減ってきて、友人と呼べるのは10人に満たなくなりました。 酒飲みしなくなったからかな〜。でも「それで十分ですよ」と、茨木のり子さんの詩が諭してくれました。 この詩は彼女が四十五歳頃の作 […]

本を読むなという「読書論」
[ 0 ] 2020年9月23日

本を読むなという「読書論」

吹く風もすっかり秋めいてきました。いよいよ読書の秋が到来です。 今から6年前、2014年に青色発光ダイオードの発明でノーベル賞が授与された中村修二さんの興味深い話を思い出しました。 その頃のブログに書いていましたので再掲 […]