童話「リンゴ箱のもみ殻」
ラジオで読者投稿の紹介がありとても心が和みました。こんな内容です。「今から半世紀も前、昭和40年頃の話です。家に木のりんご箱が届きました。小さかった私は蓋を開けてみて、籾殻だけなのを見てがっかり。しかし籾殻の中を手で探る […]
ラジオで読者投稿の紹介がありとても心が和みました。こんな内容です。「今から半世紀も前、昭和40年頃の話です。家に木のりんご箱が届きました。小さかった私は蓋を開けてみて、籾殻だけなのを見てがっかり。しかし籾殻の中を手で探る […]
NHK朝ドラ「虎に翼」もまもなく終了です。次は小泉八雲とその妻節子の物語が始まります。 幼い頃に聞いた怪談のうち一番怖かったのは「耳なし芳一」でした。護符として身体に書かれたお経はまるで入れ墨のようで、その姿はきっと爬虫 […]
「小さいことは素晴らしい!」数年前まで私はこの言葉が逆説に思えていました。今では一文字変えて「小さいことも素晴らしい!」というのに賛成です。 公園のすべり台で立ち話 田舎に住むじいちゃんが、近くの公園のすべり台で小学一年 […]
『失敗の効用』という嬉しい名前の本があります。 英文学者の(故)外山滋比古さんの随想録です。 帯にはこんな文章が。 「私は入学試験を三度受けて二度落ちた/人間、失敗してはじめてわかることがいくらでもある。」 『みすず書房 […]
『詩集ノボノボ』より 回転寿司とビリンコ 人は食べ物によって育てられる いや、身体は言うまでもないんだが 精神のほうまでそうらしい ・・・・・・・・ おっぱいの味や、はじめてのごはん さすがにこれらは記憶にない […]
「遠いいのちをひきついで さらに華やぐ娘たち」 現代も、卑弥呼の昔も、変わらないんだな~~ この詩を読むと、AKBとか何とか坂とかの娘たちも「まぶしく」「たくましく」見えてきます。 まさに、元始、太陽であった女性を謳う […]
列車の窓、喫茶店の窓、部屋の窓。窓から外を眺めていると実に心が落ち着くものです。 (彫刻家福嶋敬恭氏 元鶏舎に作った手造りの窓) 『詩集ノボノボ』より 窓はすばらしい 心の窓っていうのは 本当だ 窓から外を眺めていると […]
明日か明後日、離れ離れに住んでいる長女家族と次女と一緒に彼岸の墓参りをする予定です。 わが母が亡くなってから23年、父が亡くなってから6年もたちますが、思い出はまだまだ深く懐かしいものです。 4年前のお彼岸のときでした。 […]
エル字の弁当 小学校は給食だった。親は「給食さまさま」だったことだろう。でも私たちはといえば、六年間もしょっぱくて硬いコッペパン(形だけ)と、鼻をつまんでしか飲めない脱脂粉乳の昼食に、もうへきえきしていた。パンは次の日に […]
古希を迎え、急激に記憶力が弱ってきたのを実感する今日この頃です。 ところが、昔の思い出はしっかり焼き付いているのか、けっこう覚えているものです。 ・・・・・・・・ 茨木のり子さんの詩集を読んでいて、小学校に入学した60数 […]
もう7,8年前のことですが、人の親切にとても心を動かされたことがありました。 その日の昼、車を運転中にタイヤがパンクし、バースト状態となってしまいました。 なんとか近くのコンビニの駐車場に入れましたが、私は股関節に障害が […]
先日、大和町の自然派カフェ「デコイ」に行って来ました。 午後2時半過ぎだったので、人気のこの店でも客は私一人。 おかげで、マスターと広い敷地の立派な樹々を眺めながら、いろんな話ができました。 マスターは、この広大な敷地の […]
『詩集ノボノボ』より 回転寿司とビリンコ 人は食べ物によって育てられる いや、身体は言うまでもないんだが 精神のほうまでそうらしい ・・・・・・・・ おっぱいの味や、はじめてのごはん さすがにこれらは記憶にないが その後 […]
茨木のり子さんのこの詩は、いにしえより変わらぬ「女性の生命賛歌」のようですね~。
先月、歯医者さんで高校時代の恩師と会いました。生物部の顧問でとってもお世話になった先生です。87歳になったと聞いてびっくり!どう見ても70代にしか見えなかったんです。 待合室で30分以上も五十数年前の思い出話です。さすが […]
粋な姐さんだったな〜。友達になりたかったな〜。もう江戸時代へ移住しちゃったしな〜。 日向子さん、お酒の呑み過ぎには注意してくださいね〜 日向子さんの箴言、艶言を集めた本がありまして。私はそのうち二冊持っています。 『粋に […]
このショートショートは4年前の2018年1月に書いたものです。ふと、亡き父が懐かしくなりまして。。。 (天平の湯から涌谷国保病院をのぞむ) ノボ・ショート「ズボンの虫食い穴」 ズボンの虫食い穴 晴天の元旦もまもなく暮れよ […]
茨木のり子著『詩のこころを読む』でとても美しい詩を知りました。とても臭いんですが。。。 最初びっくりした詩ですが、読んでいるうちに心がじんわりとしてきました。 さらに茨木のり子さんの詩評を読むと、こちらもご本人が優しいお […]
『徒然草』にはこんな文章があります。 「良き友に三つあり。物くるる友、医師(くすし)、知恵ある友」 まもなく秋のお彼岸、「知恵ある友」という言葉で夭逝した親友のことを思いだします。 (夭折の画家松本俊介の絶筆「建物」) […]
まるでご当地キャラのような「愛らしさ」と「ぼけ具合」を併せ持った「おばちゃん」と「おんちゃん」の生態学です。 自分自身もその一人ではありますが。 「いつか来る、きっと来る」 そう、「おばちゃん」「おんちゃん」化は、だれも […]
妖怪漫画の第一人者「水木しげる」の原点は少年時代にありました。 彼は「のんのんばあ」といっしょに、お化けや妖怪などの住む目に見えない世界をさまよっていたのです。 『のんのんばあとオレ』は水木しげるさんの幼少年時代の思い出 […]
昨晩、NHKラジオを聴いていたら(故)杉浦日向子さんの特集がありました。 生前の講演での肉声や、NHKテレビの「お江戸でござる」の話が語られ、とても懐かしい思いがしました。 番組では、著書の中からエッセー集『うつくしく、 […]
ノボノボ童話集 サンタの過去 サンタクロースには多くの伝説がある。 この話はその一つだ。 現代にまでつながるクリスマスの愛すべき慣習は、彼の暗い過去があってこそだった、というのだ。 ・・・・・・・・ 実は、サンタは昔泥棒 […]
ノボノボ童話集より 一番暖かい服 ここはアメリカの大都会。 超高層ビルの谷間にはスラム街がある。 今年の冬は例年よりも厳しい寒さ。 それに不景気が追い打ちをかけて、 貧しき人々は涙さえ凍るようだった。 ・・・・・・・・ […]
今をときめく世界的企業にも試行錯誤の時代がありました。何回かのシリーズで、今や知る人も少ない偉大な先人の数々の独走的独創を私の独断選考により紹介していきたいと思います。 この記事を読んで、先人の恐れを知らぬ果敢な発明のエ […]
東京のある大学に入ったが一年もしないうちにやめてしまった。その頃若気の至りで小難しい本にかぶれ不眠症気味だった私は、東京という大都会になじめず孤独感にさいなまれていた。そのせいか、朝から晩まで数年前から病みつきとなってい […]
わが孫も来月には中学生になります。 もうこんなになったのか!と歳月の移り変わりの速さに驚く昨今です。 わがことを思い出せば、小学生から中学生になるときは「少年」から「男子」に変わるときでした。 そして出発の儀式は「断髪式 […]