窓はすばらしい
列車の窓、喫茶店の窓、部屋の窓。窓から外を眺めていると実に心が落ち着くものです。
(彫刻家福嶋敬恭氏 元鶏舎に作った手造りの窓)
『詩集ノボノボ』より
窓はすばらしい
心の窓っていうのは 本当だ
窓から外を眺めていると 実に心が落ち着くな〜
外の景色や人の往き来は 心のマッサージだ
たまに鳥なんかもやってくる
柄にもなく かわいいな〜と感じてしまう
*
今日はもうひとつ発見した
家々の窓っていうのは 目だったんだ!
よ〜く家々をみてごらん
家々が まるで生きものように見えてくる
けっこう大きなガタイして 住んでる人を守ってる
どの家々にもついている 大きな目
それが窓ってやつだ
けっしてふたつだけとはかぎらない
*
ということは
家々の目をとおして
見ているわけだ 俺たちは
さしづめ瞳だな 家々の目の中の
*
だから思うんだが
窓のために家をつくるって 最高じゃないか?
窓をとおして ひとつに合体する
家々と俺たちと そして景色
*
ある人は言う
「だけど景色が良いところばかりじゃないしな〜」
そのとおり
しかし 私は発見したんだ
田んぼだって 住宅街だって 道路だって
実にすばらしい景色なんだ ということを
*
窓は「絵画」 窓は「スクリーン」
風景画も人物画も 叙情系も硬質系も
なんでも アーティストは
描くだろう 撮るだろう
すべてが魅力に 満ちあふれているからさ
*
窓が主役なら ぜんぜん関係ない
大きな家とか 小さな家とか
その家がどんな生き物かは 一目でわかる
「目は口ほどにものを言い」
*
だから 洒落た窓がいい
長方形 正方形 丸形
出窓 格子戸
家には どんな目が魅力的だろう
*
オードリ・ヘップバーンの目なら
上品で小さな家の 大きな洒落た出窓かな
柔らかき光降る森の中にある
*
それにしても 家々の目は
日がな一日 何を見て 何を想っているのかな〜
今日は 窓屋のコマーシャルみたいだな〜
*
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