茨木のり子「友人」

[ 0 ] 2014年1月6日

まるで女学生たちのように、オヤジたちも友達つくりを加速しています。facebookで。この私も。これからどう変わっていくのかな~~?

私の大好きな茨木のり子さんの詩です。この詩は彼女が四十五歳頃の作品のようです。

彼女の詩を読むと、どれも「一人で生きる気概」を与えてくれるような気がします。

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茨木のり子「自分の感受性くらい」より

友人

友人に

多くを期待しなかったら

裏切られた! と叫ぶこともない

なくて もともと

一人か二人いたらば秀

 

十人もいたらたっぷりすぎるくらいである

たまに会って うっふっふっと笑いあえたら

それで法外の喜び

遠く住み 会ったこともないのに

ちかちか瞬きあう心の通い路なども在ったりする

ひんぴんと会って

くだらなさを曝けだせるのも悪くない

縛られるのは厭だが

縛るのは尚 厭だ

去らば 去れ

 

ランボウとヴェルレーヌの友情など

忌避すべき悪例だ

ゴッホとゴーギャンのもうとましい

明朝 意あらば 琴を抱いてきたれ

でゆきたいが

老若男女おしなべて女学生なみの友情で

へんな幻影にとりつかれている

 

昔の友も遠く去れば知らぬ昔と異ならず

四月すかんぽの花 人ちりぢりの眺め

とは

誰のうたであったか

 

→ 明朝 意あらば 琴を抱いてきたれ

→ 四月すかんぽの花 人ちりぢりの眺め

ノボ村長

Category: キラっと輝くものやこと

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