ふと、心をうたれた詩
けさ、ふと、本棚からとりだした詩集
それは 茨城のり子詩集「自分の感受性くらい」
なにげなく開いたページにあった詩「知命」に心をうたれました。
知命
他のひとがやってきて
この小包の紐 どうしたら
ほどけるかしらと言う他のひとがやってきては
こんがらかった糸の束
なんとかしてよ と言う鋏で切れいと進言するが
肯んじない
仕方なく手伝う もそもそと生きてるよしみに
こういうのが生きてるってことの
おおよそか それにしてもあんまりなまきこまれ
ふりまわされ
くたびれはててある日 卒然と悟らされる
もしかしたら たぶんそう
沢山のやさしい手が添えられたのだ一人で処理してきたと思っている
わたくしのいくつかの結節点にも
今日までそれと気づかせぬほどのさりげなさで
投稿者:ノボ村長
Category: キラっと輝くものやこと, ほっこりすること