楽しく働けばアイデア百出

[ 2 ] 2011年2月15日

taira.jpgMr.タイラーこと大平です。

2011年2月11日の朝日新聞「今こそベンチャー」という特集に「面白法人カヤック」という会社の社長さんの話が載っていました。

ホームページを見て目がまんまる、口があんぐりでした!なんたるアイデアの宝庫だこりゃ~。小さい頃、金持ちのボンの家で感激したオモチャのあれこれ、その箱をひっくりかえしたような驚きです。

面白法人カヤック http://www.kayac.com/

↓ クリックで大きく見やすくなります。

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でも一番心に響いたのはこの会社の経営理念でした。

「つくる人を増やす。」「つくらない人を、つくる人にする。」

これってまさに「みんなの独創村」ですよね。

経営理念 http://www.kayac.com/vision / 

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さらに興味深いのは全社員中78%が「UFOの存在を信じる」ことでした。へ~・・・

http://www.kayac.com/member/report/


以下新聞より転載します。

楽しく働けばアイデア百出

面白法人カヤック社長 柳澤大輔さん

私たちは、個性豊かなウェブクリエーターの集団です。約100人の従業員のうち、8割がプログラマーやデザイナーなど。この集団が「世の中にこんなサービスがあったらいいな」「面白いな」というアイデアを、インターネットという手法を使い、次々に事業にしていきます。

「面白法人」という名に恥じないよう、大勢の人を面白がらせたい。だからこそ私たち全員が、とびっきり楽しく働けるよう知恵を絞ります。本社を鎌倉(神奈川県)に置いたのも、海や山での遊びと仕事を両立できるから。

「旅する支社」と称し、年に2、3ヶ月は海外にオフィス兼住居を借り、仕事をしながらも、現地の観光や食事を楽しみます。家族同伴も認めて希望者が参加し、これまでハワイやイタリアに行きました。時差もあって必ずしも効率がいいとは言えませんが、異文化に触れることで新しいアイデアに結びつく効果が大きい。

ほかには、給料日前に全員でサイコロを振り、出た目で給料の上乗せ分(基本給の1~6%)を決める「サイコロ給」があります。従業員同士でお互いのいいところを見つけ、その褒め言葉を給与明細に記す「スマイル給」も。

こんな私たちが形にした事業を紹介すると、たとえばプロの絵であれ、アマの絵であれ、面積に応じて値段が決まるオンラインショップ。アイデアを求めている人に、アイデアを一つ100円で販売するサイト。投稿したり、聴いたりできる音楽専用のサイト。漫画作品を投稿、閲覧できる携帯サイトなど。13年間で300以上の事業を生み出しました。でも、3ヶ月毎に見直し、他の事業との相乗効果が小さいものは中止したり、もっと伸ばせる企業に売却したりします。

私たちの目的は利益だけに限りません。誰も見たことのないことをやりたい。イノベーションを起こしたい。だから、従業員の14%は新事業の開発にあてる。社会に貢献した結果が利益になって返ってくると信じます。


思えば、奇跡の連続でここまで来たと言ってもいい。ベンチャーは常に危機と隣り合わせです。難度の高い仕事を受託したものの、開発者の人数がそろわず、納期寸前までかかかる危機がありました。プログラムミスでシステムが一時止まるトラブルも。資金繰りに窮したこともありました。

でも、数々の失敗とピンチを乗り越えるうち、これをやるとヤバイというのが、なんとなく勘で分かるようになる。おのずと成功の確率が高まってきます。失敗をするような挑戦をしないと、成功の種もつくれない、ということなんです。

閉塞感が覆う今だからこそ、ベンチャーは大事な存在だと思いますね。「スピード感を持って事業を大きくしよう」「目標の企業を追い抜いてやろう」。こんな貪欲さを持ってこそベンチャーです。身軽なゆえに、障害が見えてくればすばやくカジを切り、方向転換することもできる。私たちは「ウェブクリエーターが世界で一番入りたい企業にしよう」と野心をたぎらせています。

若い人たちに言いたい。若いうちは安定を求めるな、ちょっと背伸びしようよ、と。

投稿者:大平英 エリア:キラこと

Category: おもしろいこと, キラっと輝くものやこと

Comments (2)

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  1. ゴリ より:

    「数々の失敗とピンチを乗り越えるうち、これをやるとヤバイというのが、なんとなく勘で分かるようになる。おのずと成功の確率が高まってきます。失敗をするような挑戦をしないと、成功の種もつくれない」………というあたり……..いいですね!
    コレは、まさに「失敗クン」サイトで言いたい事ですね。
    カヤックはうちのリョウ君が以前より注目していた会社ですが、実際やっちゃってしまってるというのが、すごいトコですね。
    鍋料理のようにいろんなモノが入ってるだけに、俺たちがやりたかった事が実際やられてるだけに、それ以上カヤックを知るのがコワいと思うくらい魅力的ですね。
    はじめは3人で始めた会社らしいですが、知恵を出し合う、刺激しあうってのは一人じゃできないですからね。すごいです、ホント!
    つまり、思った事はできるんだよ、というのを証明してる会社ですよね。

  2. 川嶋信雄 より:

    まず驚きは、カヤックの代表取締役は3人いるということですね!
    たぶん、フラットな会社をめざしているんでしょう。
    それとジョンソン&ジョンソンのようなトライアングル体制(ヒーローをつくらない、すべてに代替えがきく)も志向しているんでしょう。
    柳澤さんという方はまさに「経営哲学者」です。
    カヤックはアイデアだけの面白会社ではありませんね。
    特に「経営理念」については、私が思っていたこと、社員や関係者に伝えたかったこと、この方がすべて明確に言い切ってくれています。しかもスゴク論理的。ぜひ誰もが読むべき内容です。
    経営理念 http://www.kayac.com/vision/
    詳細解説 http://www.kayac.com/vision/vision-message
    この中で、特にベンチャーといわれる人々が陥りやすい「目的」と「手段」「結果」のとりちがえ、それら本来の関係についても、きっぱりと定義しています。だれもが何となく思っていても今一表現できなかったところです。
    それと、社員のアンケートの円グラフも面白そうに表現していますが、言ってみればこれはオーソドックスな「現状把握」「現状分析」というものです。
    感覚だけの会社のように見えて、その実、高い「倫理性」確かな「論理性」豊かな「感性」の三つを備えた会社、と私はみました。ここの経営理念は、以前キラことで紹介した創業時のsonyやomronと同格の高い理想がはめ込まれていると思いました。
    sony  http://lets-sp2.com/dokusoumura/kiragoto/cat213/post_16/
    omron http://lets-sp2.com/dokusoumura/kiragoto/cat212/post_17/
    我が社の経営理念のリニューアル(表現面での)も工夫しなければ!!
    さて、みんなの独創村は、やってる本人が言うのも何ですが、思いもかけない人や情報との出会いが飛躍的に増え、実に「自分自身の成長」「世界の再発見」につながるものだと日々感じています。やって良かった。その輪を広めていこう!

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