ダンボロイドが住む屋敷

[ 2 ] 2012年5月14日

「雨にもマケズ、風にもマケズ」丘の上から下界を眺め回す原始人?。なんという迫力でしょう。しかし、これはダンボールで作られているのです。迫力のオブジェ、奇怪なオブジェ、親しみのあるオブジェ。様々なダンボール彫刻「紙思考」展が今、「風の沢」ミュージアムで開かれています。観てきました!実にユニーク!

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さて「風の沢」とは何か?一か月前のブログで紹介しました。

→風の沢の風ノ介さん

この日は二度目の訪問です。金曜日の午後、春らしからぬ曇天の肌寒い日でした。

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4月から10月までのロングランで本濃源太(ほんのうげんた)さんの「紙思考」展が開催されています。

→本濃源太さんのホームページ

「風の沢」の古民家内をすべて利用した展示をメインにして、一万坪以上ある敷地(十年かけて開拓した)の思わぬ場所にも、小動物の彫刻がひょこっと姿を現します。

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(これは本物の猫です。)

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それにしてもなんというすばらしきギャラリーでしょう。

「広大な風薫る自然の中で」「丁寧に修復された古民家で」「ぬくもりある雰囲気で」、これらすべてが展示物のためにあるのです。作品はなんと幸せなことでしょう。

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土間の次の間には「鬼」がいました。
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さらに縁側を通って次の間に行きます。

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その部屋には、これまた巨大な「バベルの塔」が・・・

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右上に見える長いものは、隣の部屋から突き出ている「鬼」の手です。

「バベルの塔」は「原発」を象徴しています。

小賢しい人間がつくり、果てしなき欲望と闘争にまみれる「バベルの塔」。

そんなものを「鬼」が壊そうとしているのです。

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陰で人間を秘かにあやつっている「悪魔」。

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どんどこ太鼓を打ち鳴らすお囃子屋は「御用マスコミ」でしょうか?

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やがて姿を現した「放射能」のような「妖怪」・・・

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敷地の別な建物ではなにやら「会議」が開かれていました。

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なるほど・・・

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敷地内を散策していると「あずまや」付近で草取りをしている方がいました。

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(あずまやの猫はダンボール彫刻です)

実は、この方がオーナーである杉浦節美さんでした。

杉浦さんは私と同年配。東京で会社経営やギャラリーを主宰していらっしゃる、実は本当にセレブな方でした。(ジョディー・フォースターに少し似ておられます)

(『古民家びと』より杉浦さんの紹介記事)
http://cominka.jp/setsumi-sugiura/

ここで、しばらくの間、この「風の沢」の十年にも及ぶ開拓物語、芸術論議、自然論議などに花を咲かせ、意気投合致しました。

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さてこの後、馬小屋を改造したゲストルームの囲炉裏を囲んでおいしいコーヒーを御馳走になりました。

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ここにもダンボール彫刻の仲間たちがいっぱいいます。

まるで、ずっとここに住んでいる犬や猫のように思えてきました。

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私は名前をつけることにしました。「ダンボロイド」どうでしょう。。。?

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杉浦さんには、この後彼女自ら運転する軽四輪に乗せていただき、広大な敷地を案内していただきながら開拓の苦労話、今後の計画、企画について熱い思いを聞かせていただきました。

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杉浦さんの静かな語り口に秘められた知性的パワーと芸術的情熱、そして今までの肉体的努力にすっかり圧倒されました!

苦労の跡を知るのに言葉は不要です。

開拓同士の息子さん「風ノ介さん」が自ら改造したこの車を見れば。

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やがて苦労はこんなすばらしき風景に結実していきました。

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私が今計画を進めている「あったかギャラリー」と何か連携ができそうだなと感じました。

もう夕方になっておりました。

参考
宮城県震災復興企画部で作成した紹介記事
→美しい里山、「風の沢ミュージアム」の心意気。 (栗原市一迫)

投稿者:ノボ村長 エリア:みんなの広場 初出:2012.5.14

Category: いきいきマイウェイ, みんなの広場

Comments (2)

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  1. かぜのすけ より:

    村長さま、先日はお越し頂きありがとうございました!
    お会いすることが叶わず残念でした。
    ブログに載せていただいてありがとうございます。
    とても臨場感のある文章で、ここにいる僕が見に行ってみたくなってしまいます。
    昨日は熊○さんも家族で遊びにいらしていただきました。
    村長さんもまた、遊びに来て下さい。

  2. nobo より:

    かぜのすけさん、コメントありがとうございます!
    あのキャタピラー式軽四輪の活躍の様子をぜひ拝見したいものです。
    また行きます!

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