河原の陣取り合戦
自然が華やかに色づく秋です。河原には一足早く白組ススキ軍団が登場しましたが、ライバルのセイタカアワダチソウもいよいよ花が咲きそうです。
ここ十数年の間に、侵略的外来種のセイタカアワダチソウは、見事に野原をススキの白から黄色一色に変えてしまいました。
セイタカアワダチソウの矢じりのような姿かっこうは、私にはエイリアンのように見えてしまいます。それにとても排他的な植物でもあります。そのせいか、どうしても哀愁漂う和風の枯れすすき軍団をひいきしてしまいます。
大相撲もどこか似ています。モンゴル勢に圧倒されていますが、強い弱いにかかわらず、観客は日本人力士を応援する傾向が強いようです。日本の国技ですから贔屓の感情はしょうがないことでしょう。
さて、「驕る平家は久しからず、盛者必衰の理をあらはす」は政治や経済だけではなくて、植物の世界にもあてはまるようです。私の自転車河原観察によると、毎年少しづつススキが陣地を取り戻しているようなのです。
調べてみたら、セイタカアワダチソウが根から出すアレロパシーという毒を、ススキがなんと自分の栄養にしてしまう変異を遂げているとのことです。
モンゴルの大横綱を小兵の炎鵬がうっちゃるようなものでしょうか。自然にはとても教えられます。今は弱くてもあきらめずがんばろう!何事も、ですね。
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このシリーズは脚本:私ノボ村長、絵:同級生ゴリランジェロ氏のコンビで作成しております。
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Category: キラっと輝くものやこと, 思いがけないこと