繋がれている私たち
繋がっているんじゃないんです。繋がれているんです、私たち。
faceなんとかって、実に不思議なしろものです。
いったいどこでだれがどのように運営しているのか、どのようなロジックで表示されていくのか、記事はどのように保存されているのか、超ブラックボックスシステムです。(知らないのは私だけなのかな〜)
それと勝手に制御される友達関係、いつのまにか表示されるのは少数の友達記事のみになっていきます。
他の友達はもう降りたのかな〜?と思ってクリックしてみると、なんとたくさんアップしてるではないですか。
決して自ら表示・非表示を選んだわけじゃないのに、まるで「検閲」みたいに制限されていきます。
こんな怖いネットに繋がれてしまっているのに、国境を越えて自由なネットワークに参加しているんだと錯覚している私たち。
自分の著作データベースのようにシステムを過信している自分。
なんか情けない。。。
(で、1年前より、距離を置くことにしましたよ。スッキリ!)
茨木のり子さんのこの詩がとても貴重に感じられる今日この頃ですね。
「時代おくれ」
車がない
ワープロがない
ビデオデッキがない
ファックスがない
パソコン インターネット 見たこともない
けれど格別支障もないそんなに情報集めてどうするの
そんなに急いで何をするの
頭はからっぽのまますぐに古びるがらくたは
我が山門に入るを許さず
(山門だって 木戸しかないのに)
はたから見れば嘲笑の時代おくれ
けれど進んで選びとった時代おくれ
もっともっと遅れたい電話ひとつだって
おそるべき文明の利器で
ありがたがっているうちに
盗聴も自由とか
便利なものはたいてい不快な副作用をともなう
川のまんなかに小舟を浮かべ
江戸時代のように密談しなければならない日がくるのかも旧式の黒いダイアルを
ゆっくり廻していると
相手は出ない
むなしく呼び出し音の鳴るあいだ
ふっと
行ったこともない
シッキムやブータンの子らの
襟足の匂いが風に乗って漂ってくる
どてらのような民族衣装
陽なたくさい枯草の匂い何が起ころうと生き残れるのはあなたたち
まっとうとも思わずに
まっとうに生きているひとびとよ
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