エンデと地域通貨(3)

[ 0 ] 2010/12/10

1枚の金貨の2000年後の利子

「エンデの遺言」では、エンデの思想に近い人々や学者の話が様々紹介されています。その中で「利子ともインフレとも無縁な貨幣」という本の著者であり、建築家でもあるマルグリット・ケネディーという方が話す複利計算の話はとても衝撃的です。以下「エンデの遺言」から引用します。

 ヨゼフが預金していたら?

sisuu.JPG「指数的な成長を示す曲線Cは最初非常にゆっくりと経過し、やがて着実に増加して、最後はほとんど垂直な傾きの量的増加に移行します。自然界においては、こうした成長は病気や死に関わるところで見られます。たとえば癌は指数的な成長に従います。だから、たいてい癌を発見したときは、もはや治療不可能となっています。

利子が利子を生むという複利というのはまさにこの指数的な成長を示すものです。それがいかに非現実的なものであるかは、次の例でおわかりいただけると思います。

ヨゼフが息子キリストの誕生の時に、5%の利子で1プフェニヒ(1マルクの100分の1)投資したとします。そしてヨゼフが1990年に現れたとすると、地球と同じ重さの黄金の玉を、銀行から13億4千万個、引き出すことができるのです。永久に指数的な成長を続けることが不可能なのは火を見るより明らかでしょう」

「このまま利子が膨れあがっていくとしたら計算上、遅かれ早かれ、だいたい二世代後に、経済的な破滅か、地球環境の崩壊かのいづれかへと突きあたります。それが根本問題です。信じる、信じないの問題ではなく、誰でもコンピュータがあれば計算できることです」

以上、本より引用しました。1プフェニヒが1円か1万円かわかりませんがどちらにしても荒唐無稽な結果です。念のため私もパソコンで複利計算をしてみました。

1万円を5%の複利で計算したら、10年後には16289円、30年後には43219円、100年後には131万5013円となりました。預金ならともかく借金ならこりゃえらいことです!

バブルの頃、保険や預金の金利が5%というのは当たり前でしたが、とんでもない話ということが今更ながらよくわかりました。

次回も現代の貨幣制度の問題点について同本より抜粋紹介していきます。

エンデと地域通貨(4)

投稿者:ノボ村長 エリア:独創研究所

Category: 大切みらい研究所, 村の地域通貨

コメントはこちらへ

CAPTCHA