「物売り」から「ワークショップ」へ

[ 0 ] 2013年11月29日

物の「売り買い」私ホントは嫌いです。「お前から買ってやったのに!」「高い!」。なんか主人と奴隷みたいです。そこで新たなしくみを考えてみました。

会社では米つきバッタ「お客様におかれましては。。。あの・・その~」

家に帰るとクレーマーに変身!「お前んとこは一体どういう会社だ!こんなにサービス悪くて!」

一人の人間にどうしてこんなことが起こるのでしょうか?

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私は原因がは三つあると思います。

1・売る方は「会社」で買う方は「個人」。どちらも「顔」が見えないからです。

2.「商品」を売って「効用」を売っていないからです。

3.買う方は売る「人任せ」だからです。

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そして、こんな言葉が日々世界中に満ちあふれます。

<買う方>

「せっかく高い金を払ったのに役に立たないじゃないか!」

「責任とれ!」

「持って帰れ!」

<売る方>

(選んだのはそっちじゃない。。。)

(こんなに努力したのに。。。)

(すぐ脅かす。。。)

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そこで、これから実験したいなと思うのはこんなしくみです。

「すべての仕事を『ワークショップ』に置き換える」

私はそれを可能だと思うし、仕事の「質」やビジネスの人間関係をプラス方向に大きく変えてくれるものと確信しています。

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それでは詳しく検討していきましょう。

まず「ワークショップって何?」からです。

私の定義はこうです。

◆一緒に「成果物」を作りあげる場です。

◆目的や制約状況に合わせて多種多様です。

◆主従関係はなく「グループメンバー」として皆対等です。

◆「商品」は目的達成の一手段です。

基本は対等な「パートナーシップ」であり、「コンサルタント」ではないのです。

また、「販売」でも「請負」でもないのです。「支援」「共同作業」なのです。

一般的な解釈についても載せておきます。

ワークショップとは

もともとは「仕事場」「工房」「作業場」など、共同で何かを作る場所を意味していた。

しかし最近は問題解決やトレーニングの手法、学びと創造の手法としてこの言葉が使われる事が多く、あらゆる分野で「ワークショップ」が行われている。

「ワークショップ」は一方通行的な知や技術の伝達でなく、参加者が自ら参加・体験し、グループの相互作用の中で何かを学びあったり創り出したりする、双方向的な学びと創造のスタイルとして定義されている。

ファシリテーターと呼ばれる司会進行役の人が、参加者が自発的に作業をする環境を整え、参加者全員が体験するものとして運営される。

近年は企業研修や住民参加型まちづくりにおける合意形成の手法としてよく用いられている。

アート関係では、展覧会、公演などでもなく、アーティストから何かのスキルを教わる教室でもない、芸術の創作過程を体験し、アーティストと参加者が双方向に刺激しあう場を、ワークショップと呼ぶことも多い。

学術大会(日本○○学会)で「ワークショップ」と称する集まりが開かれることも多い。研究者が興味を持っているマイナーな研究分野の研究会であることが多い。

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具体的な例を考えてみましょう。

私はソフトウェアの制作を行う会社を経営していますので、まずそちら方面から。

まずは目的別にニーズを層別してみましょう。(すべてを網羅してるとは言えませんが)

◆守りを固める
業務の流れをよくする
情報の流れを良くする

◆信用を高める
ブランディングを強化する
広告宣伝を改善する

◆営業を促進する
営業情報の活用を改善する
営業企画を立案する

◆個人スキルを高める
ITスキルを高める
プレゼンスキルを高める

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たとえば「情報の流れを良くする」ためのワークショップの一例

「グループウェア活用による社内報連相アップ」

<成果物>
「日報の社内ルール」設定
グループウェアの操作習得3名

<プロセス>
1.問題点の抽出と整理
2.様々なツールの比較
3.実際に使ってみる
4.社内ルールの設定
5.操作習得者による社内順指導
6.改善ミーティング

<費用>
1時間1万円~5万円で換算設定
グループウェア製品代金または契約料
ハードウェア購入費
設定費用

<他>
プロセスはユーザーの状況により一部省略も可

特徴は、最終成果物を明らかにすることです。

最低、これだけは一緒に作りあげましょうというものを合意して設定するのです。

企業の状況により高望みしても消化不良を起こすこともありますから、決して「無理をしない」で達成できる成果物を設定するのです。

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このようにして、今まで行ってきたすべての販売活動を「ワークショップ」に置き換えてみるのです。

中には無料のワークショップもあるでしょう。

たとえば「ipadを海外出張で使うワークショップ」とか。。。

訪問だけでなく、自社や自店舗に来てもらうワークショップもあるでしょうし、一部のプロセスに来社、来店を組み込むことも可能でしょう。

このように「ワークショップ」は既存の商品を「自社オリジナル」に変えることができます。

ユーザーニーズを常にとらえ、「ワークショップ」は無理なく多様に増やし続けることができます。

内容や料金などに関係なく、「ワークショップ」というくくりのなかですべての「ワークショップ」を並列にラインナップしていけます。

何よりも売り手買い手の関係が大きく変わり、そのことがどちらにとってもメリットとなるでしょう。

なぜなら売り手の「無理な販売」、買い手の「人任せ」がなくなっていくからです。

投稿者:ノボ村長

Category: 工夫したこと, 独創企画室

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