子どもに楽しい職業体験

[ 0 ] 2011年8月1日

ノボ村長です。とってもいい仕事、とってもいい遊園地を見つけました!新聞で見たんですが紹介します。

それはこれこれ「キッザニア」という遊園地のことです。

私たちが小さい頃は、会社つとめの人はそんなにいなくて、身近でいろんな仕事を見ることができました。それで、この仕事したいな、これだったら私もできるなとか、どんな子も想像できて、選択肢という未来の財産が豊富にあったんです。

今や、会社に就職できるか、就職できないかだけの二択、これじゃ子どもはかわいそうです。この施設はそんな子どもたちに、本来持つべき豊富な未来の選択肢を確実に増やしてくれそうです。

kiz.jpg

kiz2.JPG

ホームページはこちらから

朝日新聞の記事を続けます。

(フロントランナー)キッズシティージャパン社長・住谷栄之資さん 楽しい職業体験
2011年07月30日 朝刊 週末be・b01
すみたにえいのすけ(68歳)
楽しい職業体験を日本で展開
東京都江東区のショッピングモールの3階。6月下旬の昼下がり、平日にもかかわらず、「キッザニア東京」の前には長蛇の列が出来ていた。
ゲートをくぐると、子どもたちが、ふだんは自由に出歩けない「夜の街」が広がる。子どもの視線にあわせて、信号機やベンチなどは実際の3分の2ほどのミニサイズだ。
この仮想の街では、子どもたちは、何にだってなれる。 消防士、研究者、パン職人、建築士、漫画家、ドライバー……。職業プログラムは90種類以上。出展企業の研修を受けたスタッフがサポートし、実際の仕事を出来る限り忠実に再現している。
例えば、ヘルスケア企業の病院ブース。子どもは、研修医がトレーニングで実際に使うモニターを使って腹腔鏡(ふくくうきょう)手術を行う。大人はブースから離れて見守るだけ。子どもは存分に「プロ」になりきることが出来る。

米国発でも欧州発でもない、メキシコ発のユニークな施設を日本で実現して注目を集めるが、もともと、外食業界では「ヒットメーカー」として知られた存在だった。
1970年代にケンタッキーフライドチキンの加盟店として計30店舗を展開したのを皮切りに、数々の外食ブランドを米国から持ち込んだ。バブル前夜、米国文化への憧れが残る時代。自由で豊かなイメージを象徴するような、カジュアルレストランに目をつけた。バーベキューリブの「トニーローマ」、「ハードロックカフェ」と、個性的な店を、次々と日本で成功させた。
一方で、入社してくる若者の教育には頭を悩ませた。時間をかけて研修して、レストランのサービスや料理のスキルは覚えさせても、仕事へのモチベーションはなかなか芽生えない。年々、若者が発するエネルギーが弱くなっている、と感じた。「子どもが育つ環境で、大切な何かが欠けているのではないか」。そんな思いがくすぶっていた。
キッザニアに出会ったのは、外食事業会社の社長を退いて1年後の2004年。米国人の知人から「メキシコに面白い施設がある」と聞き、視察に訪れ、一目ぼれした。
目を輝かせて「仕事」に取り組む子どもたち。「このまま大人になれば、子どもも働くって楽しい、と思うようになるのでは」
帰国すると、スポンサー探しに奔走し、わずか2年でオープンにこぎ着けた。

06年のオープン以来、来場者数は400万人を超える。週末は1日約3千人の予約枠がほぼ満杯。体験した子どもが「また来たい」と、はまるのも特長で、来場者の約7割がリピーターだ。
英語で職業体験するプログラムを増やしたり、施設で体験できない農業は田植えツアーを企画したりと、キッザニアは進化を続けている。
「楽しさの中に学びがある、という『エデュテインメント』の考え方こそ、これからの日本に求められていると思います」
子どもの成長に役立つ仕掛けを模索するその目は、子どもと同じ輝きだ。
(文・立松真文 写真・麻生健)
【写真説明】
「上手に出来たね」。ソフトクリームショップで声をかける。子どもの表情は真剣そのもの=東京都江東区

 

投稿:ノボ村長 エリア:キラこと 初出:2011.8.1

Category: キラっと輝くものやこと, 大切なこと, 工夫したこと, 役に立つこと

コメントはこちらへ