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地方創生「コンビニ・ルネサンス」

[ 0 ] 2024年11月7日

地方の小さな町に住む私も女房も今や70を過ぎ、何かと生活の不便と不安が日々増える一方です。そんななか「ほ~~!」とほほ笑む話に出会いました。

先日のニュースで知ったのですが、ローソンが今後新規出店の約1割を過疎地に出す計画だと話していました。逆の発想!まさに我が意を得たりと思いました。

地方や過疎地は商売にならないと思っている人は多数と思いますが、実は私は、そんな場所こそコンビニをもっとも必要としていて、もっとも新規企画の宝庫であると前から思っていたのです。

その進化系の夢(第三セクター+住民自治)を以前ブログに書いたことがあります。業界や自治体、住民の方々にぜひ参考にしてもらいたいな~~ということで再掲です。(未来からの手紙というSFチックな感じで書いてあります。最後までお読みくだされば幸いです)

・・・・・・・・

「地方創成 コンビニルネサンス」

「さてと、、、今日は届いているかな?」私の朝は玄関前のポストを確認することから始まる。たぶん多くの人と同じように。しかし、ポストの中に確認したい物は、私以外の人とはまったく異なる。それは未来から届く手紙だから。

→この話の経緯

・・・・・・・・

先日、数ヶ月ぶりに彼からの手紙が届いた。日付は2060年8月10日である。書かれていたのは、活気と笑顔にあふれた(たぶん)日本の田舎の光景であった。

私はとてもワクワクして手紙の文章を食い入るように追った。なにせ私の生きている時代は、年々地方が衰弱していく一方であり、私もその住民であるのだから。

「ノボさん、お元気ですか?未来から久しぶりの手紙を送ります。いつも突然やってくる未来へのタイムスリップがしばらくなかったので、実は少し退屈していたところでした。さて、今回飛ばされたのは東北山間部の(元)過疎地のようです。田舎育ちの私にとってはとても興味深い所です。

(中略)びっくりしたのは田舎が復興していたことです。復興といっても農山村が都市に変わったというのではありません。農山村がそのままの姿で、人々が生き生きと暮らせる地域に変貌しているんです。

その変化を生み出し支え続けているコアシステムは何だと思います?
それは、なんと「コンビニ」なのですよ!
私たちの世界にたくさんあったセブンやファミマ、ローソンなどのコンビニチェーンが田舎、いや、国全体の幸せ度を大いに変えてしまったようなんです」

私はすぐ疑問に思った。田舎にコンビニ?狐や狸が買いに来るわけなどないし、経済的に成り立つわけないだろう、と。先日も山奥にある美味しいそばを食べようと、山間部へドライブしたのだが、何十キロもコンビニがなくてトイレに困ったことを思いだした。たしかにコンビニが田舎にもあればとてもありがたいことに違いないが、未来ではいったいどんな変革が起きたというのか?

「ノボさんが何を考えているか、私もよくわかるつもりです。普通に考えれば成り立つわけなどないですよね。ところが今いる未来では(どうやら幸運なことに)国の最重要施策として「新しい地方創生」が進められました。

そのコンセプトとは「集中から分散」「自然との共生」「IT社会の浸透」というものでした。この未来世界の過去にも、私たちと同じウイルス・パンデミックがあり、それが変革のきっかけとなったようです。

変革のインフラとして設定したのが「地域コンビニ」であり、それを核とした田舎の復興という意味で、このプロジェクトを「コンビニ・ルネサンス」と名付けたようです。

具体的にその進め方や内容について簡単に説明していきましょう。
今から20年前の2040年、国はコンビニ各社と第三セクターで多目的店舗システム「地域コンビニ」を設立しました。

地域コンビニは、それぞれ機能が異なるS型、M型、L型の三種類に分けられ、すべての国道及び主要な県道4キロ毎に、そのいずれかが設置されました。もちろん既存店舗があればそれを活用しました。

S型店舗は最も基本的な店舗で一番数が多い形態です。私たちが元いた時代のコンビニと大差ないものです。しかし、社会のIT化が極度に進んでいるこの未来では、全国の役所仕事がこのコンビニシステムに組み込まれています。どこの住民でも全国のあらゆる地域コンビニですべての行政サービスが受けられるのです。

ずいぶん前から大手民間企業のサポートセンターは国内海外問わず様々な場所で分散対応してきましたが、それと同じようなものです。たとえば東京都の住民が北海道の山奥の地域コンビニであらゆる申請や受給などができるのです。

その結果、大きな役所は不要となりました。その建物で働く公務員も不要になりました。その代わりに地域コンビニの従業員が公務員になりました。さらに従業員は都市部の移住者と地域の住民半々で構成し、人口移動を促進しています。

そうそう、近くの子供たちもここでいろんなアルバイトをしていますよ。陳列、配達とか掃除とか。これこそ一番の勉強ってものですね。元の世界では、身体が弱ったお年寄りを社会の無駄と考える若い人もいて凶悪な事件も起こりましたが、この未来ではお年寄りがアバターを使って熟練の農作業や土木工事などをこなしています。お年寄りの顔には働く喜びが満ちあふれています。

さらに店舗で販売している物にも特徴があります。店舗の近隣で生産された作物などが販売されますし、他地域コンビニへの物流拠点にもなっています。地域コンビニは住民への配達、住民との連絡業務など社会福祉業務も行います。

地域によっては食堂も併設され地元のばあちゃんたちが張り切って調理をしています。物流の車両は自動運転車両ですが、半分バス半分トラックになっており、住民の足として身体の不自由な方々の役に立っています。つまり地域コンビニは周辺住民にとってよろず屋であり、よろず相談所であるのです。

M型店舗はS型店舗5店に対し1店の割合で設置されています。S型店舗の機能に加え、駐在所と救急隊の機能が追加されています。L型店舗は、M型店舗5店に対し1店の割合で設置されています。救急病院、消防分隊の他に、近くには介護施設や避難施設、学校なども設置されています。まるで江戸時代の街道の関所や宿場のごときですね。

全国あらゆる地域コンビニは、ネットワークで人員や物資について常に最適化が図られ、互いに融通し合っています。さらにそれぞれが独自の工夫で商売を促進することが奨励されています。各地域コンビニには愛称がつけられ、店舗同士、日々楽しい競争が絶え間なく行われています。

近くの空き民家はリフォームされ、移住者の家として活用されています。移住者は複数の地域を移動して生活している人もいます。たとえば東京、北海道、東北と三拠点に住まいを持っている人もいます。空き家が流動的に活用されているんですね。暑い夏には北海道で暮らす人が多いそうです。それで大都市の気温が下がったらしいです。何よりの地球温暖化対策かもしれませんね。

でも、経済的基盤がしっかりしていなければ、短期的な理想郷に終わり、そのあとがかえって恐いんじゃないかなと思いながら続きを読み始めた。

「地域コンビニ」とともに地方創生の経済的コアとなっているのは「ベーシック・インカム」です。一人一月10万円が無条件に支給されます。財源の大半は個人が負担する消費税や所得税です。ウイルス・パンデミックという災厄を経験した国民がこのベーシックインカムを強く望んだようです。それと国際金融取引のトービン税などもけっこうな財源になっています。法人税は企業の国際競争力維持のため税率はあまり高くないようです。→トービン税

「ベーシック・インカム」を社会主義的だと嫌う人もいますが、実はこの制度が資本主義的発展を大いに支えたのです。必ず入る定額の収入があれば、終身雇用やフルタイム労働は必要がなくなります。つまり労働力の流動化、多様化が大いに促進され企業も大喜びだったのです。この未来では兼業はあたりまえのことです。そういえば、元の世界の数十年前だって兼業農家が第二次産業を支えましたよね。

昔は過疎地に原発を誘致して地域振興策にしましたが、特定の地域しか恩恵を受けられないし、その恩恵も大変な危険と背中合わせでした。自然エネルギーで十分足りるようになった未来では、原発のような巨大施設の代わりに「地域コンビニ」のような広範囲にあまねく設置でき、持続的に地方を潤す施策に替えることができるようになったのです。

ついに手紙の最後の便せんまで読み進んだ。元の世界と(多元宇宙の)未来と行き来する彼の郷愁は実に複雑なものだろうと想う。

突然元いた世界に戻されるので、この世界にいる間にいろんな光景を目に焼き付けておきたいと思って、町中をフロート自転車で走りまわり、時には浮かび回ってます。足こぎも、低高度の浮遊走行もできるこの乗り物は最高です!

みんな、日焼けして屈託がなさそうで、まるで私の幼き日の地域社会のようです。じいちゃん、ばあちゃんもあったかくて頼りになる感じがします。この未来は過去の良いところをITの力、コンセプトの力で復活させたようです。

私はこの未来が「コンビニ・ルネサンス」と称されるわけを実感しました。文芸復興ならぬ農芸復興、地方復興の意味合いで名づけられたこの名前ですが、私には「人間復興」こそが一番の訳語であると思えるのです。

この未来からの手紙を読み終えた私は、次の日、矢も楯もたまらず、山間部の僻地に車を向け終日走り通した。

相変わらず生い茂る草木や廃屋以外何にもなくなった田舎の風景。私は車の窓を開け、山ならではの涼しい風に髪や上衣をゆらした。

そのうちに私はとても爽やかな気分になってきた。手紙に描かれた未来の風景が外の風景にオーバーラップしてきたのだ。

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