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エンデと地域通貨(4)

[ 0 ] 2010年12月20日

子供や孫のためにどんな未来像を描くのか

エンデは1995年8月28日にこの世を去りました。残されたテープが私たちにとって「遺言」になってしまいました。後に詳しく述べますが、改めてエンデの著作を読んでみると、エンデの「お金」への問題意識はすでに「モモ」にも流れており、エンデ自身があらゆる機会をとらえて、この問題を繰り返し訴えてきたことがわかりました。(「エンデの遺言」より抜粋)

財界人の会議でエンデが話したことは?

たとえば、1980年頃にエンデはチューリッヒで開かれた財界人の会議に招かれました。200人ほど経営者が集まって、一日中、経済の破局を避けるためには1年でこれこれのパーセントの成長がどうしても必要だといった議論に明け暮れていました。

momo.jpg夕方になり、エンデは彼らの前で、「モモ」の一節を朗読することになりました。<灰色の男たち>のくだりです。聞き終わった企業トップたちは難しい顔をして黙っています。どう反応したらいいのかがわからなかったのでしょう。しばらくして朗読箇所の文学的価値について議論が始まりました。お偉方がいかにもやりそうなことです。そこでエンデは「皆さんは今日一日、未来について議論してきたわけですが、思い切って100年後の社会がどうなってほしいか自由に話し合いましょう」 と提案しました。 また長い沈黙が続きました。

ようやくある人が「そいいうおしゃべりにどういう意味があるのですか。まったくのナンセンスじゃありませんか。われわれは事実の領域にとどまるべきです。事実というのは、まさに、少なくても年3%以上の成長がなければ、競争に生き残れなくなり、経済的に破滅するということです」と発言しました。それで終わりでした。

エンデは、この会議に出席した体験から、このような堂々めぐり的な思考にとらわれているのは経営者だけではないと考えます。この堂々めぐりは、何かから目をそむけていないと不安になる証ではないでしょうか。

エンデはのちに、この経験を友人に話しています。「出席していた経営者を刺激して創造力の大レースをやらせようというつもりはなかった。ぼくはただ、出席者の一人一人が、たとえ自分のためでないとしても、自分の子供や孫のためにどんな未来像を描くのか、が知りたかっただけなんだ」

「民間資本主義」と「国家資本主義」

エンデは工業国の生産と消費を貫いているのが、一種の成長の強制だと考えます。それはどこからくるのでしょうか。ドイツ語に「犬の埋められているところ」という慣用句があります。問題の肝心要という意味ですが、エンデは成長の強制は資本主義国が共通してもっている「お金」の問題、つまりお金の発行から管理、運営、保証などを含む金融構造全体にある、との結論に達します。 (以上「エンデの遺言」より抜粋)

※ところでエンデは資本主義が悪くて社会主義がよいと言っているのではないのですぞ。それはどちらも同じものだと言っているんです。また本から引用します。

「マルクスの根本的な考えは正義です。この理念は人類が存続する限りなくなることはありません。マルクスの時代には10歳にも満たない年少者が労働にかり出されることが日常茶飯事でした。・・・・・・・マルクスの最大の誤りは資本主義を変えようとしなかったことです。マルクスがしようとしたのは資本主義を国家に委託することでした。つまり私たちが過去の70年間、双子のようにもっていたのは、「民間資本主義」と「国家資本主義」でありどちらも資本主義であって、それ以外のシステムではなかったのです。社会主義が崩壊した原因はここにあるでしょう」

エンデと地域通貨(5)

 

投稿者:ノボ村長 エリア:独創研究所

Category: 大切みらい研究所, 村の地域通貨

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