倚りかからず
わたくし、今年古希を迎えました。
(「あれ!いつのまに。。。」という感じですが)
いよいよ老境に足を踏み入れたせいでしょうか、
茨木のり子さんのこんな詩が、とてもしっくりくるようになりました。
あふれるネット情報に翻弄されっぱなしになっている日々を反省して、
できればこんな一句も追加したいと思う今日この頃です。
「もはや いかなる情報にも 倚りかかりたくない」
茨木のり子
「倚りかからず」
もはや
できあいの思想には倚りかかりたくない
もはや
できあいの宗教には倚りかかりたくない
もはや
できあいの学問には倚りかかりたくない
もはや
いかなる権威にも倚りかかりたくはない
ながく生きて
心底学んだのはそれぐらい
じぶんの耳目
じぶんの二本足のみで立っていて
なに不都合のことやある
倚りかかるとすれば
それは
椅子の背もたれだけ
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