みんなの独創村
  • みんなの独創村について
  • 村役場
    • 独創村って何?
    • 「みんなの独創村」憲章
    • 独創村の詩
    • 村の運営について
    • 開拓の始まり
    • お問い合わせ
  • キラっと輝くものやこと
    • おもしろいこと
    • ほっこりすること
    • 伝えたいこと
    • 変なこと
    • 大切なこと
    • 工夫したこと
    • 役に立つこと
    • 思いがけないこと
    • 美しいこと
  • 大切みらい研究所
    • やってみたいお店
    • 新しい工業
    • 新しい街づくり
    • 新しい農業
    • 未来の幸せエネルギー
    • 村の地域通貨
    • 独創コレクション
  • いきいきマイウェイ
    • いきいき農園
    • おもしろ工房
    • ふれあい動物園
    • ほんわかファミリー
    • みんなの広場
    • ワクワクお店屋さん通り
  • 独創企画室
  • お問合せ

オランダのユニークな洪水対策

[ 0 ] 2017年5月23日

国土の大半が海面と同じかそれより低いオランダは常時洪水の危険と隣り合わせです。

そのオランダで行われている洪水対策とは?

『子どもとあそぶ家づくり』という本を読んでいてとても参考になる文章に出会いました。

f:id:kawasimanobuo:20130611111438j:image:w360

著者の鈴木明さんは、「家づくり」を「生きることの原点」としてとらえ、様々な「手作りの家」を工夫している建築デザイナーです。

参考になったオランダの洪水対策の話を紹介いたします。

まず最初は、あたり前?の土木的な対策です。

数十年前、オランダ全土を大洪水が襲い、何千という命が奪われたという。・・・

・・・大洪水の後、オランダはふたつの対策を講じたといわれる。

ひとつは、主要な道路をすべてかさあげして堤防化すること。道をクルマで走っていると両側の家々が低いところにあるのがわかる。洪水が襲ってきたとき、道路が水を堰き止めるのだ。自然の脅威に対して土木的な治水、すなわちハードで応えようという策だ。

参考になるのはここからでして、なんとスパルタの水泳教練を彷彿とさせるようなお話が続きます。

ところがオランダはピューリタン国家だから、力だけではなく理知的に対応しようとする。それがもうひとつの対策、「国民皆泳教育」だ。洪水に襲われたらじぶんの力で泳ぎ、じぶんで身を守れ、というのだ。これは教育によるソフトな対策である。

オランダの小学生は、最高学年に達すると着衣のままプールに投げ込まれる。水の中に投げ込まれた小学生はなんとか泳ぎきり、プールの線にたどり着く。逆に言うと、それができなければオランダ国民としての資格がないのである。厳しいがきわめて合理的な災害対策ではないか。

さて、昼も夜もカーテンを閉じないという理由は……。

それは、洪水というオランダ国民にとってもっとも危機的な状況を二十四時間窓からチェックするためであるという。

この本が出版されたのは2007年、3.11以前です。ですから本文では、阪神淡路大震災を多く例に出して書かれています。

地震国、日本ではどのような災害対策が必要なのだろうか。

阪神淡路大震災の後、自信を失った建築家は、やがて立ち直り、災害に強いだけではなく以前より大きな建築をつぎつぎとつくるようになった。その上、閉鎖的なまちづくりを提案しはじめた。ぼくは正直言って、そんな建築家たちに落胆している。

これでは、バブル時代にニョキニョキと高いビルができあがった街と同じではないか、と。まだ、ぼくたちの生活空間や街を建物で埋め尽くそうとするのか。

しかしながらハードな対策だけでは限りがある。土木技術で固めた要塞のような都市や建物と、広場と銘打った大きな空き地。しかし都市を襲う災害に対して、このような一見スキのないハードな対応はかえって油断をもたらす。ちょっとした設定ミスやシステムのトラブルでパニックが起きかねない。誰もがそのようなハードが完備した場所にいられるとは限らない。

筆者は最後に大事なことを語っています。それは「生きのびる子供たちのために」という視点からです。

自然や身体スケールから隔絶された「絶対安心空間」に住む人間が、大地の、地球の、自然のうねりや変動の徴候に気付くことができるだろうか。やはりじぶんの身はじぶんで守るしかないのではないだろうか。壊れたらじぶんで建て直せ。そのような柔らかい対応を考えておくべきではないか。

これらの文章を読んで、私は防災の基本とすべきことが二つあると感じました。

「自然との対決」よりも「自然との共生」

「強固な要塞」よりも「生きのびる知恵」

私は「国土強靱化計画」より、「国土柔軟化計画」のほうがいいんじゃないか、と思うんですが。

BY ノボ

Category: キラっと輝くものやこと, 思いがけないこと

コメントはこちらへ

返信をキャンセルする。

« 花咲くことより根を肥やせ
デジタルな遺伝子 »
村役場
お問合せ
キラこと
大切みらい研究所
いきいきマイウェイ
いきいきマイウェイ
ノボ村長
あったかギャラリー
勉強中だよ!レッツくん

カテゴリー

  • いきいきマイウェイ
    • いきいき農園
    • おもしろ工房
    • ふれあい動物園
    • ほんわかファミリー
    • みんなの広場
    • ユニーク人生
    • ワクワクお店屋さん通り
  • キラっと輝くものやこと
    • おもしろいこと
    • ほっこりすること
    • 伝えたいこと
    • 変なこと
    • 大切なこと
    • 工夫したこと
    • 役に立つこと
    • 思いがけないこと
    • 美しいこと
  • 大切みらい研究所
    • やってみたいお店
    • 新しいしごと
    • 新しい世界
    • 新しい工業
    • 新しい生き方
    • 新しい街づくり
    • 新しい農業
    • 未来の幸せエネルギー
    • 村の地域通貨
    • 独創コレクション
  • 好きな記事!
  • 未分類
  • 村役場
  • 独創企画室
    • 工夫したこと
  • 自分アタマで考える

最近の投稿

  • 子供の台風
  • 善い仕事にこそ廻れ利益!
  • 障害は才能
  • 究極のパスワード
  • 喜びがあってこそ人は学ぶ

村役場

独創村って何?

独創村って何?

長老と子供が独創村について、対話しています。

[ 0 ] 2011年9月12日
「みんなの独創村」憲章

「みんなの独創村」憲章

みんなの独創村の憲章を記します。 私たちの目的は 「大切なものを生み出し育む新しきコミュニティーの創造」 私たちが行う仕事は 「大切なものを独創すること」 「独創を加えて大切なものに変えること」 私たちが考える大切なもの […]

[ 0 ] 2010年11月24日
独創村の詩

独創村の詩

人の顔はみなそれぞれだから ひとりひとりに価値がある 人の仕事もみなそれぞれだから ひとつひとつに価値がある 同じ顔とか同じ仕事じゃ 自分が何かわからない 独創村でもういちど とり戻したい大切な価値 ひとりひとりと ひと […]

[ 0 ] 2010年11月24日
村の運営について

村の運営について

2011.01.26 村役場職員が増えました! くまさんです。パソコン関連すべてにとても詳しいですよ。よろしく! ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ […]

[ 2 ] 2010年11月24日
開拓の始まり

開拓の始まり

開拓の始まり 2010年11月25日 皆さんこんにちは、村長のノボです。 本名は川嶋信雄といいますが、小さい頃ノブオがなまってノボちゃんといわれていたので、この村ではノボ村長にしました。 さて私はある小さな会社の社長をし […]

[ 0 ] 2010年11月23日
お問い合わせ

お問い合わせ

  みんなの独創村へのご連絡はこちらからお願いします。   メールアドレス  info★dokusoumura.jp ※メールアドレスの★を@に変えて送信して下さい。   村役場では村つくり […]

[ 2 ] 2010年11月2日

最近の投稿

  • 子供の台風
  • 善い仕事にこそ廻れ利益!
  • 障害は才能
  • 究極のパスワード
  • 喜びがあってこそ人は学ぶ
  • 村役場
    • 独創村って何?
    • 「みんなの独創村」憲章
    • 独創村の詩
    • 村の運営について
    • 開拓の始まり
    • お問い合わせ
  • キラっと輝くものやこと
  • 大切みらい研究所
  • いきいきマイウェイ
  • 独創企画室
  • 自分頭で考える
  • トップページへ
Subscribe via RSS Feed
© 2025 みんなの独創村. All rights reserved. .