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小さな縁側

[ 0 ] 2017年8月3日

田中優子さん「家族五人だった私の子どもの頃の生活は、このスペース(長屋)とほとんど同じだった。・・・私の場合、まわりの子供たちも、同じような生活だったから、貧しいとも狭いとも思ったことはないし、不幸でもなかった。大人になってから、さまざまな人に会ったが、やはり同様の、あるいはもっと狭い生活を送っていた(いる)人は案外多いものだ」

f:id:kawasimanobuo:20130827132130j:image:w360
(宮崎駿『トトロの住む家』より)

『詩集ノボノボ』より

小さな縁側

 毎夕、老父の飯つくりに通っている

 晩飯、翌朝の飯をつくるから

 不器用男の私には けっこう大変だ

 いや、大変だった

・・・・・・・・

 最近は ようやく腕が上がり

 ま~ま~残さず食べてくれるものを

 つくれるようになってきた

 大根、人参、菜っ葉をきざむ音も

 タタタタタンと リズミカルになってきた

 毎夕、親孝行ができるのは 

 実に嬉しいことだ

・・・・・・・・

 一昨日 父が二階から降りてこない

 もしかして?

 と不安に思って 行ってみたら

 二階の座敷に腰掛けをおいて

 車うるさき道路を風景に

 窓を開けて 夕涼みをしていた

・・・・・・・・

 猫の額ほどの土地に建つ

 小さく古い家なので

 庭も 自然豊かな風景もないのだ

 じ~~っと 外を眺めている父は

 何を回想していたのだろう

・・・・・・・・

 その日帰って 私も夕涼みした

 我が家の座敷の障子を開けて

 蝉の声を聞きながら

 ちょっとした庭を眺めながら

 日本酒をチビチビいただくと

 ノスタルジーの懐かしき匂いが

 涼しき風に運ばれてくる

・・・・・・・・

 テラスに置いてある小さな縁台

 ふと 思い出した

 小さき頃の実家のことを

 たった24坪の土地に建つ 小さな店と家

 立て替えする前 やはり小さな縁側があった

 長さはたぶん一間半(3メートルくらい)

 幅はたぶん半間ほど(90センチ)

・・・・・・・・

 信じられないくらい狭かったはずだが

 小さい頃は 狭いと感じたことはない

 縁側は 遊び場、涼み場、いろんな場だった

 縁側で カナリアも飼っていた

 「いためふき」という雑巾がけを

 おふくろから よくさせられたものだ

・・・・・・・・

 縁の下は 飼い犬チビの部屋だった

 縁側の外には 路地ほどの

 細長い庭みたいなものがあり

 父とそこでキャッチボールさえしたものだ

 鶏も飼っていたな~

・・・・・・・・

 一階は 

 六畳ほどの店 三畳ほどの「お勝手」

 四畳半の居間 六畳の寝室

 つまり2Kだ

 二階は
 
 六畳一間

 そこに下宿の学生がふたりいた

 こんな狭い家なのに

 大人が四名 子どもが二名もいたわけだ

 どの家もみんな 似たようなものだった

 自慢といえば

 我が家には風呂があった

 近所の子どもが 湯をもらいにやってきた

・・・・・・・・

 あの頃は 

 どんな小さな家にも縁側があった

 だからかもしれない

 狭かった 暮らしにくかったという

 思い出はあまりないのだ 

 たぶん 同じ世代のだれでもが

 そう感じている

・・・・・・・・

 どんなに小さな庭でも

 そこに縁側があれば

 瀟洒な坪庭になったのだ

 縁側は 住居と外界とが交錯する

 不思議で 魅力的な場所

 「自然」を感じる場所でもあったのだ

・・・・・・・・

 いつからなのだろう

 広さ狭さを 面積で考える習慣となったのは

 魔法瓶のような住まい

 城壁のように閉ざした家を

 ほしがるようになったのは。。。

 

→ノボ村長の「詩集ノボノボ」

→ノボ村長の「思い出アルバム」

 

Category: いきいきマイウェイ, キラっと輝くものやこと, ほっこりすること, ほんわかファミリー, 新しい生き方

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