一コマまんがとプチ童話のセット

[ 0 ] 2014年9月25日

詩のような漫画、童話のような漫画…最近、こんなコンセプトが頭をよぎります。
1960年代の中頃は(ビートルズが日本にやってきた頃で、私は中学生だった)まだ、漫画は文化としては認められていなかったけれど、私は学校の研究課題の発表の場で「まんがは近い将来、優れたメディアとして必ず認知される!」…と論文形式でぶちまけたものでした。

そのころ知った漫画家にフランスのペイネがいます。とても詩的で大人の恋をテーマにしたしゃれた作品でした。やなせたかし氏の著書で知ったのですが、彼も大変影響を受けたんじゃないかと氏の作品群を見て思います。

ペイネもやなせ氏もオヤジでありながら詩のようなちょっとコミカルな、あるいはペーソスを感じる恋や愛の世界を描き続けました。老人になってもそんな世界を書き続けるってステキだな…おれも、居直って描いてみよう!

そんな気持で最近、何作か描いています。あえて言うのも恥ずかしいのですが、めざすところ詩的漫画…憧画とでもいうのでしょうか?

ところが、一枚の漫画にまとめるために構図やシチェーションを考えてると、ストーリーまで出来上がってしまうのです。
出来上がったのが、例えば、こんな作品です。

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あるところに鼻のカタチがちょっと違う子豚のお嬢ちゃんがおりました。

「どうして私はみんなとお鼻のカタチがちがうのかしら。。。」
学校にいってもみんなにのけ者にされてるカンジで。。。
(このへんのストーリーは省略…すみません!)

ある日男の子が、ふいに…
「ぼく、明日おとうさんの仕事のつごうで引っ越さなくっちゃいけない。
ボクの大好きなお花をあげようと思って。。。つんできたんだ」

ありがとう!!」
思わずお嬢ちゃんはほっぺにキスをしました。。。

うっすらとほっぺについたその跡は
かわいいハートのカタチでした。

「ボクはきみのお鼻が世界中でいちばんかわいいと思うよ。。。」

コンプレックスだった彼女の鼻は、実は彼をしあわせにする神様からの贈り物だったんですね…

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一コマまんが(挿し絵ではなく)と1ページに納まってしまうような童話もどき…こんなふうにセットになってる作品は、実は漫画好きの私も、あまり見た記憶がないんです。(文章はメモ程度で、吟味してない未完成の童話もどきのストーリーですが、一コマまんがとプチ童話…まるで親子丼みたいなもんです。)

こんな作品づくりをヨボヨボの爺さんになるまで続けられたら、本の一冊くらいは出来るかな??…そして、少しはペイネややなせ氏に近づくことができるかもしれない…そんな事を、ヘタクソで不器用ながらも楽しみつつ、そして創作する苦しみと戦いながら…独創村発行の漫画集、密かに企む私でした。
(作成するチャンスをくれた独創村ノボ村長に感謝を込めて…ゴリランジェロ)








Category: 独創企画室

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